第64回の日本人類学会大会は北海道伊達市において、2010年10月1日(金)から3日(日)まで開催されます。
ご承知のように、伊達市は、2003年の第57回大会を開催させていただいた場所であります。7年目の本年、再び
この地におきまして大会が開催されますことは、当市にとりましては大変に名誉なことであり、開催をご承認ください
ました関係者の皆様に、心より御礼申しあげる次第です。会場は、前回同様「だて歴史の杜カルチャーセンター」を
用意いたしました。懇親会場は、洞爺湖での「船上パーティー」を企画し、準備しております。
さて、日本人類学会は、自然人類学に関する諸分野を中心とします学術団体として創設(1884年)され、今日まで
126年の歴史を重ねてまいりました。この間、さまざまな課題に取り組んでまいりましたが、現在では、考古学や文化
人類学など人類に関するより広い分野の研究者も集い、活発な議論の場となっております。特に学術集会は、会員
同士が長年の研究成果を発表し合い、その知見を交換し合うことで人類学の研究および教育の発展のために寄与
するだけでなく、会員相互の親睦を図るための大切な場所となっております。
今大会は、前回同様、中心的に運営を担っていただくのは、伊達市民の皆さんです。「かけはしの会」は、伊達市
噴火湾文化研究所の支援組織であり、こうした学会の開催に際して支援を行うことを目的に設立された団体であり
ます。会長の菅俊治様をはじめ、多くの会員の皆様におかれましても、単にお手伝いをするのではなく、学会の発表
にも触れていただくようお願いをしているところであります。学会会員の皆様におかれましては、前回同様、すべての
セッションを一般公開することをご了承いただきますようお願い申しあげます。
伊達市は、人口3万7千人弱の小さな都市であります。もちろん大学もありません。しかし、市民の皆さんの文化度は
高く、特に考古学や人類学、中でもアイヌ文化に対する関心は非常に高く、今回の大会の開催を心待ちにしている
市民の皆さんが大変に多いと伺っております。また、この時期は、北海道ならではの海の幸や山の幸が豊富にそろう
季節でもあります。秋のひと時、存分にお楽しみいただけることをお約束いたします。多くの会員の皆様のご参加を
期待し、ご挨拶とさせていただきます。 |