青森県五所川原市教委は、12日、同市内の五月女萢(そとめやち)遺跡で見つかった縄文後・晩期(約3000~2300年前)の土坑墓群の出土状況から、墓の多くは盛り土(マウンド)のあったことが分かったと発表した。
縄文時代の墓にマウンドが発見された例はこれまで少なかったが、2010年から本格調査の始まった同遺跡で確認された130基の墓のほとんどにマウンドがあり、マウンドに石を立て墓標にしていた例も4件確認された。
調査指導した弘前大学の関根達人教授は、マウンドを築くのは特殊な葬制ではなく、縄文時代の普遍的な墓の形態だったのでは、と推定している。