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若手会員大会発表賞

平成21年度(2009年度)の第63回日本人類学会大会より、「若手会員大会発表賞」が創設されました。この賞 は、事前に応募した若手会員が、大会期間中に各自の研究発表を大会参加者全員が聴取できるひとつの会場で順番に行い、大会の会長が委嘱した選考委員がその 中から最優秀者を選び授与されるものです。

第77回大会受賞者(2023)

  若手会員大会発表賞は下記2名に授与された。
藤木雅(東京大・院理)
縄文人の摂食物同定のためのターゲットキャプチャー法を用いた糞石ゲノム解析
設楽哲弥(⼤阪⼤ 院⼈間科学)
ニホンザルとの比較から見るヒトの中殿筋形態の二足性への適応:筋作用を指標として

第76回大会受賞者(2022)

上記大会は第38回日本霊長類学会との連合大会として開催され、若手会員大会発表賞に代わり大会が主体となった優秀発表賞が4名に授与されました(最優秀賞、優秀賞、それぞれ口頭発表、ポスター発表に対し)。4名とも日本人類学会会員の会員です。

最優秀発表賞(口頭) 根岸拓生(東京大・院理)
二足歩行中の足裏に床面から作用するvertical free momentの機能的意義
最優秀発表賞(ポスター) 豊田直人(京都大・ヒト行動進化研究センター)
曲鼻猿類の頭蓋骨形態から迫る適応放散現象
優秀発表賞(口頭) 中村冠太(京都大・ヒト行動進化研究センター)
キツネザル類の特殊化した内喉頭構造の音響学的効果に関する実験的研究
優秀発表賞(ポスター) 川田美風(京都大・院理)
アカゲザルにおける母親骨盤と周産期胎児頭蓋骨の形態共変異

第75回大会受賞者(2021)

板尾健司 (東京大・総合文化)
婚姻交換による親族構造形成のダイナミクス
伊藤滉真(東京大・院理)
チンパンジー手関節の受動弾性特性計測に基づくナックルウォーク進化要因の検討
申亜凡(東京大・新領域)
マルチアイソトープ分析による中国先史時代農耕拡散におけるヒトの食性及び移動実態の考察

第74回大会受賞者(2020)

板橋悠(筑波大・人社)
カザフスタン青銅器~鉄器時代遊牧民の食性の再検討―初期遊牧民は漁労民・農耕民だったのか―
Katherine Hampson (東京大・院理)
鎌倉材木座遺跡から出土した中世人骨―損傷を中心とした骨考古学研究―
波田野悠夏(東北大・院歯)
現代日本人女性を試料とした,相同モデルによる顔貌別顔面軟部組織厚推定の試み

第73回大会受賞者(2019)

辰巳晃司(新潟医福大)
湖雲寺跡遺跡出土の旗本人骨にみられる貴族的形質について
小金渕佳江(琉球大・医・先医研セ)
琉球列島における全ゲノム配列データを用いたヒト集団史の推定
川田美風(京都大・院理)
霊長類における出生前後の肩幅の成長様式

第72回大会受賞者(2018)

山口豊(京都大学大学院医学研究科附属先天異常標本解析センター)
幾何学的形態計測法を用いたヒト胎児脳の成長過程の解析
後藤遼佑(大阪大学・院人間科学)
ニホンザルとチンパンジーにおける二足歩行の筋シナジー制御:四足歩行との比較から

第71回大会受賞者(2017)

森田 航(北海道大・歯)
臼歯形態のストライプ-スポット・セレクション

第70回大会受賞者(2016)

齊藤真理恵(東京大・院理)
ヒト-チンパンジーに共通する解毒代謝酵素GSTM1遺伝子欠失多型の進化的背景
伊藤幸太(慶応義塾大・理工)
静荷重条件下におけるチンパンジー足部の3次元骨格運動の計測

第69回大会受賞者(2015)

久保麦野(東京大・総合研究博物館)
更新世後期の琉球列島に生息していたリュウキュウジカの古生態復元と動物考古学的考察
西村貴孝(長崎大・医歯薬学総合研究科)
寒冷適応に関わるUCP1 遺伝子型間のヒトにおける熱産生反応の違い

第68回大会受賞者(2014)

深瀬 均(北海道大・医)
ヒト、チンパンジー、マントヒヒの成長過程におけるオトガイ孔と下顎歯との空間的関係性
萩原康雄(新潟医療福祉大学大学院)
縄文時代人腓骨の形態学的検討

第67回大会受賞者(2013)

神澤秀明(総研大・遺伝)
古代日本列島人の核ゲノム解析
久保大輔(東大・理)
ネアンデルタールおよび早期新人の大脳と小脳容積推定

第66回大会受賞者(2012)

蔦谷匠 (東京大・新領域)
江戸時代一橋高校遺跡における成人・小児の安定同位体分析を用いた食性復元
佐藤丈寛 (琉球大・医)
ゲノムワイド SNP データに基づく琉球列島の人々の集団構造

第65回大会受賞者(2011)

中山一大 (自治医大・人類遺伝)
TRIB2と中心性肥満:倹約遺伝子の観点から
高橋遼平 (総研大・先導科学)
先史時代琉球列島へのイノシシ・家畜ブタ導入に関する動物考古学的研究:古DNA・形態解析から

第64回大会受賞者(2010)

木村亮介 (琉球大・超域機構)
日本人の歯形態に関連する遺伝子多型の同定
高椋浩史 (九大・比較社会文化学府)
九州・山口地域を中心とした弥生時代から現代に至る女性の骨産道形態の変化

第63回大会受賞者(2009)

Giannakopoulou Parthenia
Non specific infections in correlation to age, sex and geography during the Edo period in the Kanto region