2011年9月1日(木)[読売新聞朝刊] 最古の原人石器 ケニアで発見 176万年前の斧など
ホモ・エレクトスの作ったと考えられる世界最古となる176万年前の両面加工のハンドアックスが、アフリカ・ケニア北部のツルカナ湖西岸のコキセレイ4遺跡で発見された、とアメリカ、コロンビア大などの国際研究チームが英科学誌『ネイチャー』9月1日号に発表した。
これまでホモ・エレクトス製作のハンドアックスに代表されるアシュール文化は、年代の確かなものでは140万年より古いものはなく、不確かな例を含めても従来より10万~35万年遡らせたという。
調査では、コキセレイ遺跡群の他地点でオルドワン文化石器も見つかっており、この頃、2つの石器文化が共存していたらしいことも判明した。なお年代は、古地磁気などに基づく層序学的研究から推定された。