日本人類学会講演会 10月3日札幌
平成30年8月22日
各位
日本人類学会講演会
入場無料 申し込み不要
以下の通り、開催いたします
演題:歯は生まれ故郷の記憶を刻んだタイムカプセル
― 同位体比分析による戦没者遺骨鑑定の試み ―
講師:染田 英利 先生
防衛医科大学校 解剖学講座
日時:10月3日 水曜日 15:30-16:30
(札幌医科大学におけるイチャルパ終了後)
場所: 札幌医科大学記念ホール(南1条西18丁目)
ヒトの体は炭素、窒素、硫黄といったさまざまな元素から構成されています。これらの元素の特徴(濃度や同位体比)には、地域ごとの気候や土壌等の違いを反映した多様性が見られます。一方、歯のエナメル質は虫歯になると自然治癒しないことから分かるように、一旦完成(萌出)してしまうと新陳代謝が行われません。歯は、終生、そして死後も成長期の元素特徴を保ち続けるのです。私たちは歯に含まれる元素の特徴を解析することによって、ヒトがどのような環境で生まれ育ったかを推定する研究を行っています。講演では、これまでの研究成果と、その実務応用としての沖縄における戦没者遺骨鑑定事例を紹介します。
歯は生まれ故郷の記憶を刻んだタイムカプセルなのです。
主催:日本人類学会 協賛:北海道アイヌ協会