諏訪元氏、日本学士院エジンバラ公賞を受賞
諏訪元(東京大学総合研究博物館長・教授)氏が日本学士院エジンバラ公賞を受賞されました。おめでとうございます。
詳細は以下のリンク先をご覧ください。
http://www.japan-acad.go.jp/japanese/news/2018/031201.html#010
【授賞理由】
「諏訪 元氏は,1980年代から東アフリカ,とりわけエチオピアにおいて初期人類化石の発見と進化形態学的研究に従事し,中新世後期(1,160万から530万年前)から更新世(250万から1万2千年前)まで幅広い時代の人類とその進化・適応について明らかにしてきました.
特に440万年前のラミダス猿人,すなわち類人猿とアウストラロピテクスの間に位置する移行型の人類について初めて明らかにし,直立2足歩行の出現と雄犬歯の縮小が人類の系統において同期的に早期に起きた可能性が高いことを示しました.また,諏訪氏は,既存唯一の800万年前のアフリカの大型類人猿化石,チョローラピテクスを発見,命名し,人類と類人猿の「深い分岐仮説」を提唱してきました.さらに200万年前ごろ以後のホモ属は,集団間変異が大きい単一の種系統として,175万年前ごろまでにホモ・エレクトスへと進化し,以後旧人段階,新人段階の人類へと進化した様相について明らかにしてきました.」