大会長挨拶

この度、第74回の日本人類学会大会を、ウェブ開催とさせて頂くことになりました。新型コロナウイルス感染症は、現在やや下火になっているとはいえ、関東地方を中心に未だに新たな罹患者が発生している状況です。理事会とも話し合った結果、学会が開催される秋には感染拡大の第2波が訪れる可能性が低くないと判断し、このような開催形態を取らせて頂いた次第です。
 参加者同士が直接顔を合わせて議論したり、親交を深めたりといった、これまでの大会で当たり前におこなえてきたことが出来なくなることには断腸の思いがあります。しかし、日本人類学会大会が始まって以来、初のウェブ開催となる本開催が、皆様のご期待にそえる大会になりますよう、精一杯努力してまいりますので、積極的なご参加をお願いいたします。
 ひきつづきのご協力を何卒、お願い申し上げます。

2020年6月26日
第74回日本人類学会大会長
安達 登


この度、第74回の日本人類学会大会を山梨大学医学部キャンパス(中央市)で開催することになりました。当県は、埴原和郎先生ならびに池田次郎先生という、日本の人類学史に名を留める偉大な先生方の出身地でありますが、大会が開催されるのは初めてのことになります。縄文時代、古墳時代の遺跡が多く発掘されているここ山梨において最新の学問に触れることで、人類学研究のさらなる発展を促す機会を提供できれば望外の喜びです。
 大会会場の山梨大学医学部は県庁所在地の甲府市からはかなり離れており、多少のご不便をかけるかも知れません。この点については、何卒ご容赦いただきたく、お願い申し上げます。大会が開催される11月の山梨は夏の暑さも和らぎ、1年で最も快適に過ごすことのできる季節です。多くの会員の皆様の参加をお待ちしています。
 現在のところ、大会を予定通り開催する方向で準備を進めておりますが、新型コロナウイルスによる影響については、理事会と連携をとりつつ、適切に判断を行ってまいります。大会ホームページ(http://anthrop-meeting.sakura.ne.jp/)を随時ご確認くださいますようお願い申し上げます。

2020年5月11日
第74回日本人類学会大会長
安達 登